消費者金融(キャッシング)の無人自動契約機問題について
消費者金融(キャッシング)の無人店舗は、利用客から見れば、誰にも会うことなく借金ができるので便利といえます。
法律上は、この無人店舗の自動契約機自体は禁止されているわけではないのですが、社会的にはいろいろな問題があると思われます。
利用客の個性への配慮について
金銭の貸付けというのは、複雑な内容のものなので、従来は、対面式で契約書を用いて行われていたものを自動化した場合、内容の適切性がより強く求められるので問題になります。
具体的には、利用者の個性が十分配慮されているか、過剰貸付けについて厳格な基準で運用されているか、利息制限法を遵守しているかなどについてです。
利用者の借金への抵抗感について
無人店舗の自動契約機は、テレビCMなどのイメージ広告も手伝って、借り手の心理的抵抗感を拭い去ったことも問題になります。
これにより、無防備な一般消費者を守る必要性がより求められることになるのです。
破産の事件数について
無人店舗の自動契約機が普及したことによって、返済能力を考慮しないで過大な借入をする人が増えたことが問題になっています。
また、これを発端として多重債務者が増大し、破産の事件数も増大しています。
さらに、それに伴って、契約内容を軽視する利用者が増えていることも問題になっています。 |