利息が天引きされた場合の元本金額について
利息の天引きとは、借金の契約などの際に、契約上の元本額について利息を計算して、それをあらかじめ元本額から控除することをいいます。
たとえば、50万円借りたけれども利息を天引きされ、実際に受け取ったのは41万円だったというような場合はこれにあたります。
利息が天引きされた場合の元本金額
利息制限法では、債務者が実際に受け取った額を基礎として利息制限法の制限利率で利息を計算します。
そして、もし天引額がそれを超えるようであれば、その超える部分については元本の支払いに充てたものとみなされます。
ちなみに、利息が天引きされた場合でも、利息制限法の制限利率を超えない場合には、返済期日までに名目額を返還することになります。
要するに、利息については、あくまでも実際に受け取った額で計算するのですが、債権の元本額というのは約定どおりであることに変わりはないということです。 |